不動産でも、このファンドビジネスをやっている人たちと話すと、彼らは必ず「出目」と言って、ファンドを組成して、物件を買い、これを運用して、最後に売却してファンドを解散する、この売却部分=出口をひじょうに重視していることがわかります。つまり、出目まで来ないとファンドの利益は確定しないので、彼らはそこまでの道のりを急ぐのです。これとは対照的に、大家さんは、短期の利益を主眼に行動してはいません。土地を重視し、土地の価値を最大限引き出す建物を建て、これを中長期にわたって運用し、そこから上がる収益で、日々穏やかな生活を送っている人たちです。そして、ここに介在するのが町の不動産屋です。彼らも自らギャンブルをやることなく、大家さんの手足となって不動産のお世話をし、地域に溶け込み、たまに生じるイベントでがっちり儲けることで、町の片隅でしっかりと根を張って生きています。サラリーマン大家さんを目指すには、こうした大家さん、町の不動産屋の不動産に対する考え方がとても参考になります。繰り返しますが、不動産投資は株式や金投資などとは違う、ましてや競馬やパチンコなどともまったく異なり、じっくりと利益をとっていく、いわば「農耕型」の投資なのです。
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